電子ピアノの価格の目安について - 電子ピアノを購入する前に

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電子ピアノの価格の目安について

電子ピアノは、価格が上がるにつれて鍵盤のタッチや音などがグランドピアノに近づいていきます。ある程度、価格の目安について知っておくと、電子ピアノを選ぶときの参考になるでしょう。

もし購入の予算がすでに決まっているのなら、「この予算内で一番性能のよい電子ピアノを!」とお店の人に相談するのが最適かと思いますが、そうではない場合、どれくらいの価格帯のものを選ぶのがいいのでしょうか?

どのメーカーも、約5万円ごとの価格の違いで電子ピアノをランク分けしています。その価格帯によって使われている素材や設計などの特徴が異なるため、電子ピアノの能力はランクによって大きく変わってきます。

5~10万円の電子ピアノ

88鍵盤そろっている電子ピアノとしては、この価格帯が最安値になります。
鍵盤は軽く、ピアノレッスンで必要となる表現力はほとんどありません。

一番お求めやすい価格帯なので、とにかく安く、まずは気軽にピアノを始めてみたいという方にはおすすめです。

スタンドや椅子が別売りだったり、鍵盤蓋もないシンプルなつくりのモデルが多くあります。

10万円クラスの電子ピアノ

レッスン用としてのスタートラインとなる価格帯で、各メーカーのラインナップが豊富になります。

ある程度ピアノらしさが欲しいけど、価格を抑えたいという方におすすめですが、正しい演奏感は身につけにくいので、この価格帯の電子ピアノを満足して長く使い続けるということはなかなか難しいかもしれません。

スタイリッシュでコンパクトなモデルが多いので、あまり場所をとらず、移動させやすいという利点があります。

15万円クラスの電子ピアノ

メーカーによっては木製鍵盤になったり、音源の種類が上位機種と同等になりますので、10万円クラスと比べるとタッチ感や音が生ピアノに近づきます。このクラスから、重量が40kg以上あるモデルになってきます。

15万円くらいまでの電子ピアノだと、足元の左右にある2つのスピーカーで鳴らす場合がほとんどです。

生ピアノの練習用として電子ピアノをお求めの方は、この価格帯以上の電子ピアノを考えた方が、長く使い続けることができるでしょう。

20万円クラスの電子ピアノ

ほとんどのモデルが木製鍵盤になり、スピーカーの数も4つ以上が標準仕様となるため、タッチ感や音の響きが一段と豊かになります。

「電子ピアノでも、それなりに上達したい」方や、「なるべく買い替えはしたくない」という方には、20万円クラスの電子ピアノは必須ともいえるでしょう。

価格と性能のバランスが良いモデルが多く、自宅練習用として一番売れ筋のラインナップがこの価格帯のようです。

25万円クラスの電子ピアノ

この価格帯の電子ピアノともなると、鍵盤の感触や反応がとても良く、ちょっとした音色の変化を弾きわけたりすることができるようになります。

また、音源・鍵盤・スピーカーともにハイグレードなものを使っているので、「電子っぽさ」がだいぶ薄らぎます。

スピーカーの数が6つ以上になり、かなり表現力も増すので、すでにある程度ピアノが弾けるという方や、ワンランク上を目指す方におすすめです。

30万円以上の電子ピアノ

各メーカーともに、最上位モデルがラインナップされている価格帯です。

鍵盤は25万円クラスにも同等のものが搭載されていますが、スピーカーシステムや出力が違うので、「音のリアルさ」ではこちらに軍配が上がります。

できる限りグランドピアノに近いものを選びたいという方には、迷わずこの価格帯をと言えるでしょう。


img-kakaku電子ピアノを新品で購入する場合は、このように価格も参考にしながら選んでいくことが大切になります。

しかし、電子ピアノは新品での購入という選択肢だけではなく、中古でも購入することが可能です。

参考:電子ピアノを中古で買うメリットとデメリット

特に中古電子ピアノは、メーカーや発売されたタイミングというよりも、中古品として出回ってきた製品の状態によって販売価格が決められています。つまり、新品で購入するとなると非常に高価な機種を、リーズナブルに手に入れられる場合もあるということです。

妥協して安いクラスの電子ピアノを選ぶくらいなら、中古でも比較的能力の高い商品を購入した方が良いとは思いませんか?

近年では、インターネットで簡単にいろいろな中古電子ピアノの販売価格を知ることができるので、そうしたものを参考にしてみてください。

ただ、中古で電子ピアノを購入する場合、あまりに安い金額のものは購入後にトラブルが出てしまうようなケースもありますので、本当に信頼できるショップかどうかを確認したうえで購入するよう注意が必要です。