電子ピアノを処分するには - 電子ピアノを購入した後で

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電子ピアノを処分するには

電子ピアノの処分にお困りの方が、とっても多いようです。

まったく弾かなくなってしまったけれど、どうしても処分しなきゃならない訳でもないし、そのまま家に放置してある状態。

中には「10年以上も部屋に置いたままで、ホコリをかぶってしまっている」という人もいるのではないでしょうか。

その電子ピアノを撤去すれば、部屋はスッキリと広く使えるようになりますが、では大型のごみに分類される電子ピアノは、どのように捨てればいいのでしょうか?

電子ピアノを処分する方法は、いくつかあります。

電子ピアノの処分方法:その1

1つ目は、『住んでいる地域(自治体)の粗大ごみ回収に出す』という方法です。

この場合、自分で処分業者などを探す必要もなく、費用的にかなり安く済ませることができます。それが最大のメリットといえるのではないでしょうか。

粗大ごみ処理の手数料は、それぞれの自治体によって異なりますが、電子ピアノサイズのごみの処分にかかる費用はだいたい1,000円~2,000円くらいのはずです。

しかし、これには大きな問題があります。

まず、お住まいの自治体が、そもそも電子ピアノの回収・処分を行なっていない場合です。びっくりするかもしれませんが、これが意外と多いんです。
要は「電子ピアノは粗大ごみの対象外」というパターンですね。

粗大ごみ回収の対象かどうかは、役所のホームページで確認したり、各市町村で配布している「ごみ収集」に関するパンフレット等を見てみましょう。直接、電話で聞いてしまうのが、一番わかりやすくて早いかもしれません。

幸運にも回収を受け付けていたとしても、次の関門が待っています。

粗大ごみは、自宅の前などに置いておく戸別収集と、自分で処理施設に直接持ち込む方法とがありますが、そのどちらにせよ『電子ピアノを回収場所まで運び出す必要がある』ということです。

電子ピアノの重さは、だいたい40~80kgくらいあります。

比較的軽量なものなら、2人で吊って持てば問題なく運び出すことができるでしょう。
しかし、重量の大きなタイプともなると、普段から運び馴れているような人じゃないと動かすのも難しいかもしれません。下手すると、壁や床にキズを付けてしまう恐れも。

さらに電子ピアノが2階に置いてあるとしたら、素人が運び出すのはもう絶対に無理と言ってもいいくらいです。実際に運ぶとなると、けっこう大変なんです。

この2つの条件をクリアすれば、自治体の粗大ごみ回収で電子ピアノを処分することができます。

※戸別収集日は地区ごとに決まっているので、あらかじめ予約が必要です。

※粗大ごみとしてゴミ捨て場に捨てられる地域もあれば、市区町村が管理しているクリーンセンターへ持ち込まなければならない場合もあります。ご注意ください。

※自治体によっては、追加料金を払うことで、部屋からの運び出しを行なってくれるところもあるようです。

電子ピアノの処分方法:その2

2つ目は、『電子ピアノの引取り処分業者に依頼する』という方法です。

電子ピアノは、専門で処分を請け負っている「電子ピアノ処分業者」が存在します。不用品回収業者でも回収はしてくれますが、電子ピアノの扱いに慣れている業者に頼んだ方が、より安心かもしれませんね。

ホームページや電話などから見積もりを行い、業者に自宅まで電子ピアノを引取りに来てもらい、料金を精算するのが基本的な流れになります。

こちらの方法なら、自分で運び出すという手間がかからないので、楽に電子ピアノを処分することができ、すぐにでも片付けられます。

ただ、この方法は費用がそれなりにかかる場合もありますので、処分費をできるだけ抑えたいという人にとっては、あまり向いていないかもしれません。

その料金も業者によってさまざまで、対応内容にも差があるので、依頼する前にしっかりと吟味する必要があります。

もし条件に適合すれば、電子ピアノの処分費用が抑えられる可能性も。

どの業者に依頼をすればいいのかが分からなくて不安だという方は、電話などで自治体に問い合わせると、適当な処分業者を紹介してくれる場合もあるので、一度聞いてみるという手もおすすめです。

電子ピアノの処分方法:その他

まだ動くエレクトーンであれば、掲示板を利用して近所で電子ピアノを譲れる人を探したりといった方法がQ&Aサイトに紹介されています。

もし親しい友人や近隣住民が必要としているのなら、現在、欲しいと思っていないか質問してみるのもいいでしょう。小さなお子さんのいる家庭や学校の先生や保育士になりたい方がいれば、「電子ピアノが欲しい」と言うかもしれません。

あるいは、ネットオークションやフリマアプリに出品すれば売却できるかもしれませんし、自力で電子ピアノを分解すれば処分費用の節約が可能です。しかしそれらの方法は、不慣れな人には少し敷居が高く、かかる時間や労力を考えるとあまり現実的とは言えないでしょう。


もう使わない電子ピアノを持ち続けている理由は何かといったら、もちろん愛着や思い出があったり、捨てられない訳があるんだという人もいることでしょう。

でも、ほとんどの人が、単に捨てるのが面倒だったり、捨て方が分からなかったり、処分回収費用が高すぎる、といった消極的な理由なのでは?と感じています。