メンテナンスや修理について
電子ピアノは、楽器である前に電子機器です。そのため、ある程度の劣化や故障などは、どうしても避けられません。
一般的なピアノ(アコースティックピアノ)とは異なる不具合が起こることが考えられ、メンテナンスや修理は『電子機器』扱いでの対応となります。
メンテナンスについて
基本的に、電子ピアノは整備不要なメンテナンスフリーですので、日常的なお掃除はホコリや汚れをとる程度でOKです。
外装や鍵盤のお手入れには、乾いた柔らかい布か、水を含ませた柔らかい布を固く絞って使用しますが、たとえ小さなホコリでも、あまり強い力で拭くとスリ傷の原因になりますので、ご注意ください。(洗剤、ベンジン、シンナー、化学ぞうきん等の使用は、変色や変質の原因となります)
楽器店に行くと、ピアノクロスと呼ばれるピアノ専用の拭きものが売られていますので、そちらを購入するのが一番安心かもしれませんね。ピアノクロスを用意できない場合は、メガネ拭きがピアノクロスと材質が近いようです。
外装や鍵盤のお手入れには、乾いた柔らかい布か、水を含ませた柔らかい布を固く絞って使用しますが、たとえ小さなホコリでも、あまり強い力で拭くとスリ傷の原因になりますので、ご注意ください。(洗剤、ベンジン、シンナー、化学ぞうきん等の使用は、変色や変質の原因となります)
楽器店に行くと、ピアノクロスと呼ばれるピアノ専用の拭きものが売られていますので、そちらを購入するのが一番安心かもしれませんね。ピアノクロスを用意できない場合は、メガネ拭きがピアノクロスと材質が近いようです。
ホコリが電子ピアノの内部に入ると、基盤が故障する原因にもなってしまいます。鍵盤の間のホコリも、きれいに拭きとるようにしましょう。
また、素手で直接ふれる鍵盤は、汗や手の油などの汚れがもっとも付着しやすいところです。汚れた手で電子ピアノを弾かないのは勿論のこと、弾いた後はこまめに拭きましょう。
油脂成分は、時間が経つと取れにくくなります。
汚れが目立つ時には鍵盤専用クリーナーを使うという手もありますが、薬品と鍵盤の相性が悪い場合も。もしメーカーが推奨する鍵盤クリーナーがあるのなら、そちらを使用することをおすすめします。
選ぶのに迷ったり不安を感じた時は、楽器店に相談をすればお持ちの電子ピアノに合ったメンテナンス方法を教えてもらえるでしょう。
もし爪が伸びていたら、短く切ってから演奏することも大切です。長い爪で鍵盤の表面が傷つけられてしまうと、汚れが付着しやすくなるからです。
樹脂製(プラスチック)のペダルは、外装や鍵盤と同様に柔らかい布で拭きます。真鍮(しんちゅう)やメッキ製のペダルの場合は、ピアノコンパウンドという研磨剤入りのクリームで磨くと、きれいにすることができます。
こまめにお掃除をすれば、電子ピアノをいつまでも美しく保てます。
修理について
電子ピアノの故障で多いのは鍵盤の接触不良ですが、他にもスピーカーから音が出なくなったり、鍵盤が押したら戻ってこなくなった等といった故障も見られます。
アコースティックピアノとは異なり、電子ピアノは調律の必要がありませんので、メンテナンスをしていないことが原因で「音程がおかしい」「音がズレている」ということは当然ありえません。
もし、音が出ない等の何らかのトラブルが起きた場合には、該当部品の交換という対処になります。
以下は、よくある故障とその対処方法です。
- 電源が入らない
-
電源部分の劣化やケーブルの断線が考えられ、その部分の交換が必要になります。
- 鍵盤から音が出ない
-
基盤が損傷しているか、基盤の接点の不具合で反応しなくなっている可能性があるので、修理は基盤に手を加える必要があります。状態によっては修復できないことも。
- 鍵盤の戻りが悪い、ガタガタする
-
鍵盤自体の破損か、鍵盤クッションのフェルトの劣化が考えられます。鍵盤破損の場合は鍵盤を交換するか、破損した部分の修理を行います。フェルトの劣化の場合は、鍵盤クッションを交換することで、鍵盤を押した時の感覚が復活します。
電子ピアノの修理には、メーカーのサポートに連絡をしてメンテナンススタッフに来てもらう(出張修理)か、メンテナンスセンターに持ち込んでの修理(持ち込み修理)、あるいは送って直してもらう(送付修理)という方法があります。
メーカーによっては、保証期間内であっても条件によって費用負担となることもあるようですので、事前に問い合わせるのがおすすめです。
自力での修理を考える方もいるようですが、電子ピアノは構造が複雑なので、なかなか素人が行うには難しいかもしれません。
自力での修理を考える方もいるようですが、電子ピアノは構造が複雑なので、なかなか素人が行うには難しいかもしれません。
その点、プロに任せてしまえば、再び安心して使うことができるようになります。
しかし、電子ピアノやエレクトーンの場合、特定のメーカーのみの修理対応であったり、製造年で修理対応が不可になるケースもあります。
※修理依頼をする前に、メーカーのホームページに掲載してある修理・故障に関するQ&Aを読んでおくことで、問題が解決する場合もあります。困った時は、ぜひ目を通してみてください。
自力での修理を考える方もいるようですが、電子ピアノは構造が複雑なので、なかなか素人が行うには難しいかもしれません。
自力での修理を考える方もいるようですが、電子ピアノは構造が複雑なので、なかなか素人が行うには難しいかもしれません。
その点、プロに任せてしまえば、再び安心して使うことができるようになります。
しかし、電子ピアノやエレクトーンの場合、特定のメーカーのみの修理対応であったり、製造年で修理対応が不可になるケースもあります。
※修理依頼をする前に、メーカーのホームページに掲載してある修理・故障に関するQ&Aを読んでおくことで、問題が解決する場合もあります。困った時は、ぜひ目を通してみてください。
電子ピアノの修理・メンテナンスの費用はいくら位かかるものなのでしょうか?
ヤマハさんの場合は、下記の通りです。
記載の料金は、修理料金(技術料+部品代)の目安です。出張修理の場合は訪問地域によって別途出張料がかかりますし、送付修理の場合は別途代引き送料や手数料がかかります。
電源が入らない | 10,000~25,000円 |
---|---|
音が出ない | 20,000~25,000円 |
鍵盤を弾くとカタカタと音がする | 15,000~25,000円 |
※ヤマハHPより抜粋(2024年5月5日現在の内容になります)
【電子ピアノ】どのくらい修理費用がかかりますか?
使用開始から10年以上が経過した製品の修理料金は別途見積もりとなるので、ここで紹介した費用はあくまでも参考程度にしておきましょう。
電子ピアノの補修用部品は永久に供給されるものではなく、メーカーによって最低保有期間が定められています。
その期間は製品ごとに異なりますが、おおむね製品の生産終了後6年~8年間です。それを超えてしまうと部品の供給は保証されませんし、修理後に製品の性能を維持できない可能性があるため、修理自体を受けてもらえない場合もあります。
手頃な価格で購入できる一方、修理や買い替えの必要が出てきてしまうのは、電子部品からできている電子ピアノの宿命であり、生ピアノのように、「一生もの」という訳にはいかないということですね。