欲しい電子ピアノとは? - 電子ピアノの上手な選び方

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欲しい電子ピアノとは?

電子ピアノ購入を考えている方で満足のいく一品に巡り逢えている人の多くは、ご自分のニーズに正直で、それらが具体的であるという特徴があります。

欲しい電子ピアノとは、ひとりひとりの目的と用途によってそれぞれに違ってきます。ここでは、二つほど例を出してご説明していきましょう。

 

1. これからピアノを習おうという初心者の方

小学校に上がるのと同時にピアノを習いたいというお子さんとその親御さんの例。将来的には本物のピアノが欲しいけれども、お子さんがレッスンを続けられそうだったら考えるとして、今のところはレッスンに適した手頃な価格の電子ピアノが欲しい。お子さんと一緒にインターネット販売サイトで購入予定。

この場合、親御さんの電子ピアノが欲しいという理由は、かなりはっきりしています。その電子ピアノがどんなピアノであるかという要望は『レッスンに適している』『手頃な価格である』という二点です。

初心者のレッスンに欠かせない条件を備えた電子ピアノとは、88鍵あり、高低差が付けられる椅子があり、固定されたダンパーペダル付きであることが挙げられます。これらは基本で、特に初めてピアノを習うお子様や初心者の方にとって必要な条件です。

次に価格面です。

手頃な価格とはどのくらいなのか。メーカーやモデル、新品か中古かによっても違ってきます。仮に10万円の予算があったとして、上記の必須条件を備えた新品と中古で比較してみましょう。

新品であるこの価格帯の電子ピアノのメリットは、最新モデルだと今までにない機能が搭載されていたり、新発売で人気機種だと話題性があったり、なんといっても真新しさの気持ちよさがあるでしょう。

中古の場合のメリットはというと、新品でこの価格帯のものよりも、はるかに良質な素材を使用したものや高いスペックのものが手に入るということです。

発売当時は高価で手の届かなかった上位機種が、中古価格で安く手に入るという大きな魅力があります。簡単に言うと同じ予算なら、新品の初心者モデルか中古の上位モデルかということです。

そして、購入方法はインターネット販売サイトを利用してということなので、そのサイト内の電子ピアノの画像や情報を比較検討し、納得の一台に出会うわけです。

理想的なのは実際に品を見にいって試弾することですが、ネット購入の場合は、それが出来なくても納得のいく良いものを選び出すことが要となってきます。

販売サイトにもよりますが、新品であれば椅子や他の付属品は付くのか、そうでない場合の価格の違いはどうか、配送料がかかるのかどうか明確に知ってから購入するべきでしょう。

中古であれば、椅子の有無や付属品以外にも、その品はきちんとメンテナンスされているか、又はもっと丁寧な内部のクリーニングや修理、部品の交換もしてあるのか、といった情報が分かるサイトは信用がおけるでしょう。

それらの情報をもとにお子さんとも話し合いながら、電子ピアノの色を選んだり、レッスン機能や録音機能があることを知ったりして、お値段に見合った欲しい電子ピアノの形がより具体的になっていきます。

 

2. 以前に習っていたピアノを趣味でまた気軽に始めたいという方

ピアノを趣味やライフワークにされている方は多く、その幅は若い女性からご年配の夫婦に至るまでたくさんいらっしゃいます。

ここでは20代~40代のOLを例にとってみましょう。

自宅の自分の部屋や一人暮らしの環境に置く電子ピアノとして女性に圧倒的人気なのが、スタイリッシュでシンプルなデザインとコンパクトなボディーのものや、ポータブルタイプの電子ピアノになります。

なぜこれらのピアノが人気なのかというと、部屋に置いてもインテリアの一部のようにお洒落、コンパクトなので邪魔にならない、持ち運びしやすい、専用ケースに入れてしまうこともできる、などが挙げられます。

ポータブルタイプの電子ピアノには比較的安価なものがあり、気軽に購入しやすいです。据え置き型でも前述のように、置いてあることによって部屋の雰囲気がグレードアップし、弾く時の気分も格段に良いというのが女性人気の理由でしょう。また、音量の調節ができたり、夜間は別売りのヘッドフォンを使用して演奏できるのも便利です。

これら人気の電子ピアノは長く愛用する方が多く、メーカーでも形状の大幅なモデルチェンジをせずとも新たなユーザーが購入していきます。価格面でも折り合いのつく、状態の良い中古を見つけたら幸運ですし、最近のものはBluetooth搭載やパソコンやタブレットと連動させてリモート演奏や連弾ができるものもあり、時世のニーズにも合ってきています。

 

いかがでしたでしょうか。欲しい電子ピアノは人それぞれで、電子ピアノの種類も実にたくさんあります。この他の例も次回以降、ご紹介していければと思います。